末席におります

アラフィフ研究者の日常を綴っています

夏休みがやってきたが

こんな採点なら楽なのに…

ブログ開始早々、更新が滞ってしまいました。

それは、授業が終了し、採点の祭典を迎えているからです。とにかく採点、採点、また採点の日々。「先生は夏休みが長いからいいね~」というのは友人がよく言うセリフ。それに対して、毎回「ふふふ、まあね」とアンニュイな感じで応える私は大人。本当は、

「いやいやいやいや、夏休みなんかないんだよ!冗談じゃないよ。私は10コマ担当してるから、採点に約1週間、成績出すのにまた数日。ほかの締め切り仕事がいくつかあって、そうこうしてたら、あっという間に9月。授業の準備してたら、後期スタート。あんたたちは、家に帰ったら、ゆっくりできるでしょうよ!学期中は、私は家に帰ってから、毎日仕事してるんだよ!だから、延べの休養時間はあなたたちの方がずーっと多いの!なんなら収入もな!」

 

…取り乱しました…(ゼーゼー)

 

でも、時間が足りないのは、私の仕事の仕方と時間の使い方が下手だからというのがかなり大きい。

まず大きいのは、毎年同じ教科書を使っているのに、教材や試験を変えたり(毎年、前年に作ったものが気に入らなくなる)、教科書に飽きて、次の年は違う教科書を使ったりと、自ら墓穴を掘っているのです。

それから、プレゼンやスピーキングやライティングの授業だと、ついコメント返ししたくなる。それに膨大な時間がかかる。最近は、「私はそこまでお給料もらってない」と気づき、個人個人にコメントするのとできるだけ遜色ないやり方に変更した。その方法だと、気づける学生は気づけるけれど、自分に向けて言われているのではないと思った学生は素通りしてしまうという難点がある。でも、本来、クラス授業というのはそういうものだろう。と、割り切る。

 

ちょっと考え方を変えたのは、授業の準備や採点に時間をかけすぎると、自分がスッカラカンになってしまうのです。授業も、無難な内容や形式になり、いいアイディアが思いつかなくなる。もっと研究や読書や映画鑑賞に時間をかけたりするべきだと気づいた。長期的に見て、その方が学生のためにもいいと思う。うすうす気づいていたのだけれど、実行に移せなかったんですよねえ。

学生の頃は、英会話学校などで、「仕事をしていく上で何が重要か」なんて議論になったときに、time managementなんて誰かが言ってもピンと来なかった。先生がその生徒(確か通産省の人だった)を褒めているのを見ても、「?なんで?あー、そうか、これは先生のお世辞だな。」などと思っていた。ビジネス書のそういう類の表紙を見ても、まったく理解できず。あの頃の自分に後ろからハリセンで思いっきりツッコミを入れたい。アラフィフになってようやく気付きました。遅い。遅いよ…。

 

youtu.be

この本、随分話題になりましたね。書店でも平積みにもなっていたのを覚えています。「あー、また自己啓発本か」と馬鹿にしていましたが、これ、自分の行動を細かく分析していく手法をとっているんですが、分析好き、自分大好きな私には合っているかもしれません。というわけで、早速注文してみました。