経済をとるのか 感染対策をとるのか
日経オンラインでこのような記事を見つけた。SNSでも話題になっていたようだ。
コロナが直接の原因というのではなく、コロナによって、失業者が増えたこと、人と会う機会が少なくなったことなどが大きな原因とのことだ。
私は懇意にしているイギリス在住の友人がいるのだが、彼女に言わせると、ジョンソン首相はもうコロナなんかどうでもいい、それよりも大事なものがある(経済)という方針でやってきたそうだ。
イギリス国民にもそれが伝わっていて、マスクも適当、感染したらその時はその時という考え方が多数。現地のニュース映像などからも、彼女の言ったような状況になっているのが見て取れる。
前から言われていたことだけれど、「コロナでも人は死ぬが、経済でも人は死ぬ」。ここにきて、それが証明されてしまったわけだ。感染対策をしつつ、経済を停滞させないというのは、政府と国民がよほど賢くないとできない。飲食店や接客業が通常営業を続けながら、感染が広がらないようにするには、簡単なルールではなく、細かく細かく状況によって行動を変える。「一緒に食事するならできるだけ騒がない。話したいなら、食べ終わってから、マスクをしながら話す」などという非常に繊細なルールを一つ一つクリアできる賢さが必要なんである。でも、人の目を人一倍気にする日本人でさえ、そんなことを全員が守れるはずもない。
「もう面倒くさいからやーめた、私はマスクなしで大騒ぎする!」という考え方は、自分だけではなく、周囲にも感染リスクを与えることになるわけだ。そういう人は、そういう行動が、その後、どんなことになっていくのか想像できない。教養がないとそれは難しい。
こんなツイートも見つけたので貼っておきます。
HYDEが「声が出せないのは寂しいけどルールは守れ、不安な人の隣で騒ぐのはダサい、 今いるそのスペースは3年かけて君らが勝ち取った場所だろ?有効活用しろ」って言ってたのめちゃくちゃ良かったし、今日わたしが観たいろんなステージでHYDE客が一番暴れてて最も静かだった。正直ちょっとびっくりした
— kurumiko (@aomenoneko) 2022年8月20日
HYDE素晴らしいな。ファンも。
とにかく、日本はそれでも世界的に見れば、かなり頑張ってきた方だと思う。これまでは。
さて、今後どうするかである。政府はこれからどう方針転換するのか。それとも、このまま考えなしにやり過ごし、医療従事者に負担を押し付けて、ピークアウトするのを待つのか。岸田総理、ゴルフでリフレッシュして、何かいい考えが思い浮かんでいるといいのだけれど*1。
本当に困っている人がこんな高みの見物的な投稿を読んだら*2、本当に腹立たしいだろうな。ご存知だとは思いますが、下のような情報も出ているので、ぜひ国に頼ってください。文字ばかりで読みにくいけど。
生活を支えるための支援のご案内(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000622924.pdf