末席におります

アラフィフ研究者の日常を綴っています

ワークライフのバランスをとるために捨てたもの

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相変わらず仕事は忙しい。

 

まず、9月以降の仕事の準備。後期は11コマ担当の上、フルオンディマンドもあるので、事前にかなり準備しておかないと、あとで地獄を見る。このフルオンディマンドが曲者で、15~30分の解説ビデオを毎回用意し、1時間で課題をやってもらうというパターンなのだが、この解説ビデオの準備を作るのが大変。詳しくは書かないが、諸々の準備に意外と時間がかかる。その上、提出課題の準備も時間泥棒。Formsで出してもらうのだが、これを作るのも、後から採点するのもえらく手間なんである。記述もたっぷりあるからなあ。嗚呼、書いてるだけで、気が重い。

 

そして、例の仕事。

tablarasa.hatenablog.com

これが、本当に勉強が必要で、まるで院生時代に戻ったかのよう。毎日(自分に自ら課した)reading assignmentに追われている。これまでサボっていた私が悪いのだが。夏休みに入ったら、pleasure readingと中国語の勉強頑張るべと思っていたのに、全然時間が取れない。

 

時間が取れないというのはちょっと語弊があり、実のところ、わざと取っていないんである。毎日ヨガと睡眠の時間を確保しているからである。これのおかげですこぶる体の調子がいい。睡眠が8時間取れるように、昼間とにかく仕事と研究をサボらないようになった。

起床7時、昼間は仕事と研究、朝と夕に30分ずつヨガ、就寝11時。そのほかに、家事や食事があるので、24時間にこれ全部入れるのマジで大変。でも、なんとかなっているのは、SNSをほぼやめたから。Twitter, Facebook, Instragram, YouTube, ぜーんぶ時間泥棒。それと、メール!メールは本当に厄介者。

やめかたは、この本に詳しく書かれている。

www.amazon.co.jp

これ、実はペンギンブックスから出ているPenguin Readersというシリーズのもので、Cal Newportが書いた原本を、読みやすく簡単な英語を使って書き下してある。いろいろ省略はしてあるものの、内容のエッセンスが詰まっているし、短時間で読み切ることができる。これを去年読んだ時には、「あー、はいはい、デジタルデトックスものね。わかりやすくノーハウが書かれているね。まあ、そのうちやりますよ」という感じで放っておいたのだが、当時は私の方が受け入れる態勢ができていなかったんだな。今回、五臓六腑に染み渡ってます。ここに書かれていることを全部やっているわけではない(実はここに書かれていることを実践するのはかなり大変)。参考にしている程度だけれど、それでもかなりデトックスできている。

 

でも、昨日は気分転換のために、研究と仕事をお休みして、整体とネイルに行ってきた。ネイルは今回デザイン性のあるものに。この茶のマーブル柄が本当に素敵。見ていると癒される。整体は今回あまり合わなかったな。整体で合う人を見つけるのって実に難しい。これから、しばらく整体ジプシーだなあ。みんな、どうやって見つけているんだろう。

 

経済をとるのか 感染対策をとるのか

どちらを取るのか

 

日経オンラインでこのような記事を見つけた。SNSでも話題になっていたようだ。

 

www.nikkei.com

コロナが直接の原因というのではなく、コロナによって、失業者が増えたこと、人と会う機会が少なくなったことなどが大きな原因とのことだ。

私は懇意にしているイギリス在住の友人がいるのだが、彼女に言わせると、ジョンソン首相はもうコロナなんかどうでもいい、それよりも大事なものがある(経済)という方針でやってきたそうだ。

イギリス国民にもそれが伝わっていて、マスクも適当、感染したらその時はその時という考え方が多数。現地のニュース映像などからも、彼女の言ったような状況になっているのが見て取れる。

前から言われていたことだけれど、「コロナでも人は死ぬが、経済でも人は死ぬ」。ここにきて、それが証明されてしまったわけだ。感染対策をしつつ、経済を停滞させないというのは、政府と国民がよほど賢くないとできない。飲食店や接客業が通常営業を続けながら、感染が広がらないようにするには、簡単なルールではなく、細かく細かく状況によって行動を変える。「一緒に食事するならできるだけ騒がない。話したいなら、食べ終わってから、マスクをしながら話す」などという非常に繊細なルールを一つ一つクリアできる賢さが必要なんである。でも、人の目を人一倍気にする日本人でさえ、そんなことを全員が守れるはずもない。

 

「もう面倒くさいからやーめた、私はマスクなしで大騒ぎする!」という考え方は、自分だけではなく、周囲にも感染リスクを与えることになるわけだ。そういう人は、そういう行動が、その後、どんなことになっていくのか想像できない。教養がないとそれは難しい。

こんなツイートも見つけたので貼っておきます。

HYDE素晴らしいな。ファンも。

 

とにかく、日本はそれでも世界的に見れば、かなり頑張ってきた方だと思う。これまでは。

 

さて、今後どうするかである。政府はこれからどう方針転換するのか。それとも、このまま考えなしにやり過ごし、医療従事者に負担を押し付けて、ピークアウトするのを待つのか。岸田総理、ゴルフでリフレッシュして、何かいい考えが思い浮かんでいるといいのだけれど*1

 

本当に困っている人がこんな高みの見物的な投稿を読んだら*2、本当に腹立たしいだろうな。ご存知だとは思いますが、下のような情報も出ているので、ぜひ国に頼ってください。文字ばかりで読みにくいけど。

 

生活を支えるための支援のご案内(厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000622924.pdf

 

 

*1:私は政府の要人はゴルフなり何なり、いい仕事をしてもらうためにも、十分休息を取り、気分転換もするべきだと思う派。

*2:アクセス少ないんだから、だれも読まないだろ

結構な清水の舞台

Jump!

この歳で、清水の舞台から飛び降りてみた。

 

tablarasa.hatenablog.com

結局、↑この後、あるプロジェクトに参加させてもらうことになったのである。

もう年齢的にもこれがラストチャンスだと思い、思い切って飛び込んでみることにした。同じ分野ではあるが、かなりの勉強が必要である。実力も試される。

だけど、このチャンスを逃したら、もうたぶん一生ない。ここでどうするか、自問自答すること数週間、最終的に出した結論は、「チャンスをいただけたのだから、やってみよう!」である。

とにかく、今、やることは、実際の作業が始まるまでに、急ピッチで論文やら本やらを読んで、他のメンバーに追いつくことである。

こうなると、本格的にタイムマネージメントが重要になってくる。

この本を読んでおいて本当に良かった。

 

youtu.be

実はここに書かれていることにすべて賛成しているわけではないけれど、自分の人生そして毎日の生活について、自分の考えをすっきり整理できたことは大いに役立った。

 

というわけで、ここから私は頑張るのである。今まで頑張ってこなかった分、辛くなるのはわかっている。だが、やるんである。やるしかないの。

 

そして、このことについて、家族には打ち明けていない。なぜかというと、サポートしてくれるどころか、「本当にできるのか?」「そんな時間はあるのか?(家事はしてくれよ)」など、こちらのやる気をなくすような言葉をかけられることがわかっているからだ。

実は、この話が本決まりになる前に、ちょと相談してみたんである。そして、返ってきたのが上の言葉。正直、がっかりした。応援してくれると思い込んでいた。恐らくあちらのジェラシーもある。だから、もうそんなことを家族に期待するのはやめた。私は黙ってやり通すんである。

女も黙ってサッポロビールである。

 

www.sapporobeer.jp

ガブリエル・シャネル展でうっとり

いつも絵になる三菱一号館美術館

採点の合間の息抜きでガブリエル・シャネル展に行ってきた。

とにかく美しかった。スーツ、コート、ドレス、香水の瓶、バッグ、ジュエリー。そして、そのどれもがまったく古臭くなっていない。すべて未だ現役。す・べ・て!この形はもう古くて最近見ないなというのが皆無である。

20世紀の初頭にひとつの型として確立されてしまったのだ。それがいまだに続いている。それだけ洗練されていて、美しく、万人が認めるスタイルだということ。

私自身はシャネルを身につけようとは思わないが、きれいに着こなしている人たちを見るのは大好き。

lineblog.me

シャネルはこのぐらい貫禄があって上品じゃないとスーツに着られちゃうんですよね。

 

若い人ならジェンマ・チャンが似合いそう。ぜひ着てほしい。

youtu.be

夏休みはコワーキングスペース

ウッディーな感じがおしゃれ

夏休みが始まった。

家人全員集合である。毎日。

それは別にいいんだが、私が食事を作る回数が必然的に増える。家の他の人間が作らないんである。昨日も夜9時から中国語のレッスンが入っていた。私は軽食を取り、7時ぐらいから復習を始め、8時になっても続けていた。たぶんさすがに誰か作るだろうと思っていたが、誰も作ろうとしない。レッスンが終わるの、10時だよ?さすがに何か食べるでしょ?と思っていたが、誰も部屋から出て来る気配がない。根競べである。レッスンを受けながらそんなことを考えていた。

そして、結局、だれも何もしていなかった。そこから、私がやおら作り始めたのである。

家事全般、一事が万事この調子。

だから、長期休暇は憂鬱である。

そして、去年、素敵なアイディアを思いついた。それが、このコワーキングスペースである。

空調や換気の設備も整っていて、Wi-Fiもスイスイ。サイレントスペースと音出しOKスペースに分かれていて、私はその日の気分で変えている。音出しOKスペースと言っても、動画を見たりする場合は、イヤフォンをしているし、長々と電話で話したり、Zoom会議で大声で話したりする人もあまりいない。ほかの人の音が気になるときは、こちらがイヤフォンで音楽を流したりして対応する。

料金はスポットで行くか、回数券を買うかによって異なるが、私は回数券を買った。それで、1回1日いて700円程度。飲み物が1杯/1本付いてくる。私はいつも写真のサンペレグリノである。今は、〇〇ペイを使えば、20%オフなので、このチケットが500円ほどになる。あと数枚で今の回数券もなくなるので、次はこの〇〇ペイを使って、購入しようと思う。

お金を払ってまでここに仕事をしに来ようという人に、変な人は少ない。一度、サイレントスペースでスマホをピーピー鳴らし続けていた老人がいたが、それはかなり稀で、普段はいたって平和である。無料のスペースだとこれが一気に様変わりして、魑魅魍魎となる。私は一度で嫌になってしまった。

一番いいと思ったのは、緊張感が持続することだ。家で仕事をしていると、ついダラダラしてしまうこともあるが、ここに来れば、「お金を払っているんだから、効率よく仕事をして行こう」というモーティベーションになる。余計なものも周囲にないから、遊べない。寝転がることもできない。

夏休み中、子どもがまだ小さければ無理だろうが、ある程度大きくなったら、コワーキングスペースは大人にとってのいい隠れ場である(みんな私がどこにいるか知っているが)。出かける時にも、「仕事に行ってきます」と言って堂々と出かける。出かける前に、一人一つの家事をよろしく!と言い、私が帰宅する前に終わらせておいてと言い残す。これで少なくともいくつかの家事は終わっている。

 

まだまだ夏休みは先が長い。あと何回ここに来ることになるだろうか。

 

 

しなやかな老後を見据えて

簡単なポーズに見えても、実はものすごく難しい

中国語の学び直しを始めたことは前回のブログに書いたが、それともうひとつ新しく始めたことがある。ヨガである。

いや、ヨガを始めたなんてとてもじゃないけれど、言える立場ではない。私のはヨガというよりストレッチ。ヨガ風ストレッチ。おー、これ、いいじゃないか。ヨガをしている感じ、でもストレッチが最後についているのだから嘘はついていない。

私はとにかく体が硬い。コチコチに硬い。小学生の頃から前屈で地面に手がついたことがなく、開脚も90度開けたらいい方。屈伸すると、毎回膝がボキボキいうので、先生とクラスメートが苦笑。しかし、この体が硬いというのは非常によろしくない。肩こり、腰痛がひどいのはもちろんのこと、スポーツするにも危なくてしょうがない。スポーツをしないから、筋肉が落ちて、内臓も動かない(だから食が細い)。加齢とともに、転倒などの心配も増える(実はすでにこれまで2回派手に転んでいる)。

というわけで、ヨガを始めることにした。ランニングやウォ―キングは日焼けをするし、夏は無理。1年を通してできるのは室内のスポーツ、しかも一人でできるもの。ヨガである!

まずは、市で主催しているヨガ教室に通うことにした。生徒さんは、40代~70代、男性も女性もいる。みなさん初心者のようで、安心した。私ほど体の硬い人はいないけど。ポールを使ってストレッチ&ヨガをする。ポールの上にしばらく乗ると、背中が逆側に反る。そして、ヨガマットの上に寝転がると、背中がぺったり地面につくようになる。いかに普段背中が丸まっているかが実感できる。

 

youtu.be

ポールも硬さや耐久性などの点でピンキリあるので、ご注意を。↑これが公式のポール。

ただ、レッスンは週1回のみ。忙しいと通えない週もあり、そうなるとすぐに元に戻る。

 

というわけで、家でもできることはないかと探したのが、これ。すごくいい。

www.soelu.com

お試し期間の30日間はなんと100円。ぎょぎょっ。

先生にポーズをチェックしてもらえるコースもあるが、私は人に見られず自分のペースでできるコースにするつもり(現在お試し期間中)。私の体の硬さは先生に気を遣わせるレベルなので。月6000円でライブレッスン受け放題、ビデオレッスン見放題。長期休暇中や週末は朝晩1時間ずつ受講し、平日は夜だけ体のリセットとしてヨガ。ああ、いいではないか。

まだ開始して1週間だが、五十肩がすでによくなってきた。肩こりも随分軽減された。腰痛は相変わらずだけれど(これは寝る態勢の問題?)、今後に期待。

まず、1日のペースができてきたのがいい。今までは、休日は9時になってノロノロと起きるパターンだったのが、ライブレッスンを8時にセットしておけば、遅くとも7時半には起きなければならない。仕事に関しても、夜もダラダラしていたのが、22時スタートのライブレッスンがあるので、それまでに終わらせなければならない。私のような元来グータラな性質の人間にはピッタリである。

それから、辛くないのがいい。汗だくになるようなコースは選ばず、あくまでもストレッチ中心。体をやわらかく、しなやかにするのが目的。気持ちよく伸びて、気持ちよく目覚め、気持ちよく眠りにつく。

 

平均寿命まであと30年以上もある。今始めれば、60歳過ぎたころには体も動くようになるのではないだろうか。これで素敵な老後を迎えられるといいのだけれど。